フォークリフト講習



2008年10月22日更新


仕事の都合で、尼崎のKOBELCOで4日間みっちりとフォークリフトの技能講習を受けてきました。
もともと工場にいた際には動かしていたのですが、メンテナンスの仕事に携わる様になってきて機会はあったものの、技能講習は受けておらず、免許は持っていなかったので事故等起こった際に責任が取れないので使わない事にしていました。
ところが、工場に帰るや否や、物の移動をと言われるのですが、「フォークリフトの免許ねえもの。」と言うと、誰もが「えっ!?」とみんな怪訝な顔をします。
そりゃそうだ。
以前はバンバン使っていたもの。
「前乗ってたやん。」
「あぁ、事故起こしても知らないよ。」

でも、いまは法令遵守。
コンプライアンスの時代。

実は数年前から「取らせろ!取らせろ!!」と催促していたのですが、流れに流れ、いままで取りに行かせてもらえませんでした。
これでは困ると言う事で、ようやく技能講習受講という運びになりました。

講習は4日間。
1日目は座学で、講義。
残り3日間は実技講習です。

初日、玉掛けや、ホイストと同様に講義終了。

2日目。
35人が今回の講習を受けたのですが、4班に別れ、実技講習を受けます。
我々の班は9名。第3班。
メンバーは、同じ会社の同僚と思しき若者4名組と、後はバラバラの5人。
今回、講習を受けに来ている内、唯一の女性も混じっています。
残り5人の年齢層は、30代以上。
どうやら、僕が一番年嵩の様です。

実技1日目は、まずフォークリフトの点検からスタートし、運転操作、そしてフォークを動かして物を移動する手前まででした。
最初、若者グループは、実にタレタレやっていて、一人を除いては危なっかしい事この上ない。
周りの眼もお構いなし。
実にマイペースです。
なかでも、酷いのは、折角、同僚が自分の前でやっているのだから、見てイメージトレーニングをしていれば良いものを、一生懸命携帯を握ってメールをしています。
トップバッターのK君は上達が早く、見る見るうまくなったのに、残りの3人はモタモタしてばかり。
あんまり酷いので、メールをしていたF君に「少しほかの人のしているのを見て見たら・・・?」と言うと、意外にもその後はメールをするのを止め、ほかの人のやっているのを見る様になりました。
僕の方はと言うと、フォークリフトの全周を確認して乗り込んで、クランクを行き来するだけなのに、2回もシートベルトをするのを忘れてしまうお粗末さです。

2日目はいよいよ荷物を運んで、移動する手順が加わります。
次なる課題はスピードアップ。
実技講習は8分以内に全手順を行う事が要求されます。
後ろの僕も含めたロートル連中がタイムアップに苦労する中、若者達が次第に上達してきました。
スピードには自信があったのですが、講師の「事業所などで未講習のまま乗っている人は変な癖が着いている。」と言うのが気になっていたので、ここは我慢。
あくまで、KOBELCO式で通す事にします。
それにしても、確認作業の多い事と言ったら・・・
数えてみると全工程で120項目ほどの作業、確認をしますが、その内、点検確認は1/3を超えるでしょう。
いやはや、これを覚えるだけで大変です。
そんな中、トップバッターK君タイムトライアルをし続け、ついに3分切りを達成。
これにはみんな拍手でした。

そんな中、小柄な女性のTさん、シートの背もたれにクッションを入れても、まだクラッチを確実に切る事が出来ません。
講師が少しシートバックを調整したのですが、その時、クルマに座布団大のスポンジマットが4枚あったのを思い出しました。
それを試してみるとより良くなった様です。
段々みんながひとつになって協力し合ういいチームになってきました。

最初は若者グループと、年長グループに分かれていたのが、段々みんなが協力し合い、「とにかく、みんなが修了書を持って帰ろう。」一丸になりました。

最終日。
若者グループのうち、2人は3分台をたたき出していましたが、F君はなかなかタイムが伸び悩んでいました。
終了試験直前、少し中途半端な時間が残ったので、「後は練習したい人だけ練習してください。」と言う事になりました。
僕は、2日目最終回から3回続けてクラッチ操作をミスったので、もう一度おさらいしておくつもりでした。
F君は「僕もやります。」といって練習開始。
ミス無く、きれいに操作してコースを回りましたタイムは、3分台。
「仲間がみんな3分台だったんで負けたくなかったんです。」
無口だけど、内に闘志を燃やすタイプだったんだね・・・。

そして迎えた試験。
「自信がない」と連発していたTさんの順番を繰り上げてもらい、彼女からスタートしました。
そして、次々に合格。
僕の順番は最後。

「こんなプレッシャーの掛け方ないよ。」

とにかく覚えた事を全てやって終了。
「少し甘めだけど、ミスなしの合格です。」

みんなで握手して修了書を手に技能講習を終了しました。
技能講習で初めてでしたね。
こんな感動・・・。


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